兵庫県宅地建物取引業協会 芦屋・西宮支部

兵庫宅建 芦屋・西宮支部の会員の皆様には、平素より支部事業にご高配を賜り誠に有難うございます。

先般、開催されました令和6年度の定時総会において、会員の皆様にご承認頂き、支部長を務めさせて頂く事となりました永井新二です。多くの先輩方がいらっしゃるなか誠に僭越ではございますが、業界、協会、支部発展のため、自分の出来ることを精一杯頑張っていきたいと考えております。何卒ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

さて、私はこれまで当支部で5期10年総務部長として支部の役員を務めさせて頂きました。また近畿圏不動産流通機構にて8年理事を務めさせて頂きました。その役職ゆえ当支部の様々な問題点や改善すべき点などを、一番身近で感じてきたと自負しております。

当支部の歴史を鑑みたとき、諸先輩方の功績のおかげで今の支部があるのは言うまでもありません。また、兵庫宅建本部に理事として出向するなか、県下12支部の中でも素晴らしい支部だと感じることも多々ありました。これもひとえに諸先輩方の功績の賜物と深く感謝しております。

ただ一方で、何か新しいことを始めようとする際には、それらの諸先輩方の功績ゆえ「今まではそうだったのだから…」「今まで通りでいいのではないか…」「長く在籍している会員様は変化に対応できるのか…」など、語弊誤解を恐れずして言うと変化に対して後ろ向きな意見を頂くことも少なくはありませんでした。

もちろん古き良き物を全否定するつもりはありません。ただ、その様な変化に対して否定的な一部の意見が、気づけば当支部だけに留まらず不動産業界全体として他の業界よりもかなり遅れをとる結果を招き、今の時代にこの様な状態が続くと、これからの不動産業界そのものが危ぶまれるのでは？と危機感すら感じることがあったのも事実です。

私の好きな言葉に「温故知新」と言う言葉があります。ご存知の通り、故（ふる）きを温（たず）ねて新しきを知ると言う意味です。まさしくその通りだと私も常々感じておりました。しかしながら、昨今の変化を求められる時代には「知新温故」、新しきを知りながら故きを温ねることも大事なのではないでしょうか？

何でもかんでも新しい物が正解だとは思っていませんが、新しい物を取り入れる前から否定・拒絶していては前には進めません。そう言う意味でも、古き良き物も大切にしつつ、まずは新しい方法や新しい体制、新しい会員様の獲得など、新しい取り組みに対しても前向きに挑戦して参りたいと考えております。結果的にそれらを通して従前の会員様にも新しい恩恵を感じて頂ける様な支部を目指したいと考えております。

あれこれと話が長くなりましたが最後に一言申し添えますと、従前の会員様の経験や知識や知恵をお借りしながら、新しい会員様の新しい発想やご意見にも耳を傾けて、一歩一歩着実丁寧に、そして何よりも明るく風通しの良い支部運営をしていきたいと思います。

この度、選任頂いた役員一同と協力しながら支部運営して参りますので、会員の皆様におかれましてもこれまで以上のご指導とご協力を宜しくお願い申し上げまして、私の就任の挨拶とさせて頂きます。